PBRレンダリング(Physical Based Rendering)とは、
現実世界の現象のモデル化によって、リアルに近いCGの描写に用いられるレンダリング方式です。
更にわかりやすく言い換えると、
実写のようなCGを実現している技術が、PBR(物理ベースレンダリング)と呼ばれる技術です。
CGの映像制作やゲーム制作で用いられることが多く、より写実的な表現が求められる現場で求められる方式です。
本記事では、PBRレンダリングの概要やメリット・デメリットなどについて解説していきます。
PBRレンダリングのメリット
PBRレンダリングを使用する主なメリットは2つあります。
物理的に正確でリアルな描写が可能
PBRは現実世界の演算によってレンダリングが行われるため、物理的に正確な描写が可能です。
オブジェクトの質感や光量バランスは表現が非常に難しく、アーティストによって差が生じやすいです。
PBRでない方法では、ライティングの変化でバランスが崩れてしまう事が多いです。
更には、明るさが変わるような時間経過が起こるシーン、水面が揺れるシーンや木々が風で揺れるシーンでは、
現実世界のオブジェクトに対して光の乱反射が起こるシーンの表現は非常に難しいです。
このようなシーンもPBRを用いることで再現できるため、違和感なくリアルなレンダリングが可能となるのです。
複数のアーティストが一貫性が維持できる
PBRは、複数のアーティストが関わっている場合でも一貫性のあるアートワークを制作するために、制作物に差が出難いです。
その理由は、アーティスト一人ひとりの感覚に頼った表現を排除し、表現に一貫性を与えることができるからです。
更には、オブジェクトへの光の反射は科学的知識による検証が必要とされる場合もあります。
結果として、そのような過程を排除することで、作業時間の短縮にもつながります。
PBRレンダリングのデメリット
ここまでPBRのメリットを解説してきましたが、ここからはデメリットについても解説していきます。
レンダリングに時間がかかる
PBRレンダリングは精密な物理演算を行うレンダリング方式です。
そのため、レンダリングで扱うデータ量が非常に大きいのです。
結果として、レンダリングは膨大な時間がかかってしまうのです。
スペックの低いPCでは、膨大な時間がかかってしまうどころか、処理自体ができないケースもあります。
しかし、PCのスペックによって処理時間が異なるため、より高スペックなパソコンを使用することによって、作業時間の短縮も可能となります。
PBRレンダリングにおすすめの3DCGソフト
最後に、PBRレンダリングに最適な3DCGソフトウェアを紹介します。
Maya

Mayaは、アニメーションに特化した機能がそろっており、非常にクオリティが高いです。
PixarやDisney、ハリウッド映画や人気のビデオゲーム制作に使われる3DCGソフトでも使用され、ハイクオリティな作品を作るのに適しています。
プロフェッショナル受けの高いソフトですが、初心者の方にもオススメです。
シェア率が高く、使用者が多いため、Youtubeやウェブ検索で使用方法などを学ぶのに適しています。
Unity

Unityはリアルタイムレンダリングに強い、プラットフォームです。
特にゲーム開発に特化し、物理エンジンの正確さと3Dゲーム開発に特化したUIから高い人気があります。
有名なタイトルでは、「ポケモンGO」がUnityで作られています。
ゲームに特化しているレンダリングエンジンであるため、
ゲームを制作する人にはおすすめの3DCGソフトです。
Unreal Engine

Unreal Engineは、Epic Gamesより開発されたゲームエンジンです。
フォートナイトやVALORANTなどのFPSゲーム、ストリートファイターや鉄拳といった格闘ゲームなどがUnreal Engineによって作られています。
無料で利用できることが特徴ですが、収益が発生した場合は5%の支払い義務が生じます。
開発資金が少なくとも開発が可能となるのは大きなメリットです。
まとめ
本記事では、PBRレンダリングのメリットとデメリットの解説と、
PBRレンダリングにおすすめの3DCGソフトについて紹介しました。
実写さながらのCGを実現している技術であるPBR(Physical Based Rendering)、
有名な映画やゲームにPBRが使われていることを知って、興味を持っていただけたら幸いです。